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読書サークル紹介
 
浦安にはいくつかの読書サークルがあります(図書館のホームページをご覧ください)。ここではその内の一つ、「子どもの本の読書会」について紹介します。
 
基本的に、奇数月に1回、子供の本の読書会を行っています。
 
◎2010年5月は、『ライオンと魔女』 C.S.ルイス作 瀧田貞二訳(岩波少年文庫)。
◎2010年3月は、『日本の昔話@』 おざわとしお再話、赤羽末吉画(福音館書店)。
◎2010年1月は、『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳(岩波少年文庫)
 
◎ 第7回読書会
 (11月18日)は『西遊記』(福音館文庫)、呉承恩作、君島久子訳、瀬川康男画でした。子ども心になじみ深い物語ですがその量感にびっくり。大人心で上・中・下の三巻を夢中で読むうち、童心に強<残っていた孫悟空、猪八戒、沙悟浄の冒険の奥の深さを知り、驚きと感動でした!彼らは西方の仏陀の地へ取経の旅へ出る三蔵法師の供をして数々の困難、妖魔と戦い大願成就するのですが、彼らの運命はすでに決められており「なるべくしてなったのだ。」三蔵法師をはじめ、孫悟空、猪八戒、沙悟浄は選ばれた者で、経典も数々の難難辛苦を得なければ得られないことも、「すでに決められていたこと、」であったのです。
 瀬川康男の画は物語のイメージぴったり合って、奇想天外な取経の旅を力強<生き生きと描写し楽しませてくれました。 (F)
 
◎ 第6回読書会
  (9月16日)のテキストはフィリパ・ピアス作、高杉一郎訳『トムは真夜中の庭で』 (岩波少年文庫)でした。まず私の目を惹いたのはタイトル。「真夜中の庭」で何かあるのだろう?・‥好奇心と期待でページを繰るのが楽しみでした。
 トムはやむを得ず叔母夫婦のアパートで夏休みを過ごすことになり意気消沈。叔母夫婦は昔の大きな邸宅の二階の借家人です。叔母、叔父との日々に退屈するトムは13時を打つ不思議な時計に導かれて、錯綜する時間の織り成す「真夜中の庭」で現実と幻想が入り混じったファンタジックな体験をします。私もトムと等身大の女の子に戻って一緒に「真夜中の庭」での新たな発見をドキドキ、ワクワク、ハラハラしながら楽しみました。幼い日々に心を遊ばせ懐かしい人々に思いを馳せながら‥・!       (F)